「まちの縁側」という名前のこと
荒川の清流と山並みにかこまれた、埼玉県寄居町。かつて宿場として栄えたこのまちは、いまは観光地化されることもなく、夕暮れとともにすっと静かになります。
その商店街の一角、築100年を超える建物に、mujaquiはあります。
定休日でも、一部の照明はつけています。まちに灯りがあることが大事だと思うから。
縁側は、家の中でも外でもない場所。
腰かけて、風にあたって、通りかかった人と少し話して。
用がなくても、安心してそこに居られる。
mujaquiが目指しているのは、そういう宿です。
もてなしすぎず、放っておきすぎず。
旅の人にとっては暮らしのそばに、まちの人にとっては日常のとなりに。
むじゃき、という名前のとおりの一日を。
お好きな時間にチェックインできるよう、チェックインは無人です。気を張らずに過ごしていただきたいです。子どもが少しくらい騒いでも大丈夫です。
ふたたび、灯をともします
この宿は、一度、担い手不足により閉館をしました。
「地域に灯りを」という想いで生まれた場所から、灯りが消えた。
けれど、この場所に、灯りを再び灯そうとする人たちがいました。
寄居町に暮らす、ママたちです。
まちの中に、集まれる場所があったらいいのに。
寄居町のYORI MaMa(ヨリママ)から生まれた、この宿の再開。
子育てのまんなかにいる人にも、暮らしがあり、働き方があり、やってみたいことがある。寄居町にはYORI MaMa(ヨリママ)という取り組みがあり、そこで出会った女性たちが、この宿の運営を引き受けてくれました。
だから、いまのmujaquiを動かしているのは、遠くから来た誰かではありません。このまちで日々を送っている人たちです。おすすめの散歩道も、夕方のやきとり屋も、川がいちばんきれいな時間も、暮らしのなかで知っている人たちが、この宿を整えています。
2026年9月1日。mujaquiが、ふたたび始まります。
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